魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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126: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/09(水) 11:13:11.35 ID:IewOJk0a0

近衛「用立たないとまで言われるのは、少々堪えますね」

魔王「クク。お前の事だ、律儀に仕舞いこんでおるのだろう? 引っ張り出してやろうか」

近衛「……いえ、お手を煩わせるわけには参りません。ですが、あの武器は…」

魔王「構わないさ。衣装も全て自分の物を出せ。一番“戦闘”に相応しい物を用いるべきだ」


魔王のどこかおもしろがるような表情を見て、近衛は抵抗を諦めた。
社殿の奥より大き目の駕籠を、ズリと引き出し、埃を払って蓋を開ける。


魔王「ふむ、久しく見た。虫食いなどあっては恥だぞ、着てみるがいい」

近衛「いっそ尻にでも穴が開いていれば、着ずに済むでしょうか」

魔王「くくく、女房の数人にでも繕わせるさ。大きな穴の開いていない事を祈れ」


房を出て着替えようとしたが、構わぬと制された。
構って欲しいのは自分だとも言えず、苦笑してその場で着替える。


魔王「異国の狩り衣姿。やはりなかなかに似合っているぞ? くくく」




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