魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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101: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/10/25(日) 05:22:46.19 ID:6LNCYEUg0

継承も戴冠の儀も終え、“魔王”が交代したのはつい先秋のこと。
 

この国の王達には、伝統的な風習として
『より多くを次代に継承する事が王の誉れである』という考えがある。

この風習の中で、先代は見事に全てを手放してみせた。

残したのは小さな東屋と一人の女房だけで、もはや奥殿にすら居を持たない身となった。
知恵こそ残ってはいるものの、“人格者”以上の評価を得ることはできない。
そんな身分へと、自分を押し下げたのだ。

だが何よりも見事だったのは、そんなことではない。
最も誇るべきは、『臣下』の全てが若き魔王に継承された事だったと竜王は考えている。


竜王(主君が替われば臣下も変わるもの。離れる者が出るのは、これまで当然じゃった。
じゃが先代から今代へと変わる際には、誰一人として離れるものが居らんかった……)


『臣下達は皆、王の誉れとなりたかった』――


若き魔王に忠誠を移譲することこそが、
臣下達に出来る 先代魔王への最期で最大の礼であり、忠誠だったのだ。
そんな時代の魔王に仕えた事は、竜王にとっての誇りでもある。

だからこそ今、忠誠を誓うべきは この『魔王』ただ一人でなくてはならない。
先代の誉れに、傷をつけてはならないのだ。




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