利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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673:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2017/01/24(火) 03:07:28.31 ID:75xTnsMro
金剛「……………………本当、お二人はお互いの事を良く知っているのデスね……」

提督「なるほど。同じ事を言っていたか」

金剛「…………」コクン

金剛「本当、私も馬鹿デスけれど、お二人も馬鹿デス。折角のチャンスを棒に振るだなんて……」

提督「お前の犠牲で成り立つチャンスなど考えるまでもなく却下だ。私も金剛も、そういう事が嫌いでな」

金剛『イエス! 絶対に許しません!』

金剛「……敵いまセンね、これは」

金剛「私の負けデス。シスター、最後に身体をお貸ししマスので好きに使って下サイ」スッ

金剛『またそう──』

金剛「──やって……って……」

提督「…………」

金剛「…………」

金剛「もう……シスターも中々に強引デース……」

提督「そういう所はお前よりも強かだな」

金剛「本当デス」ニコ

提督「さて……金剛」

金剛「ハイ」

提督「これが最後のようだ。何か言い残したい事はあるか?」

金剛「そうデスね……。一つだけならあるデス」

提督「ほう。なんだ?」

金剛「──どれだけ時間が掛かっても構いません。いつか、私ではなく誰かを愛してあげて下さい」

提督「さてな。私が靡くような子は稀だぞ」

金剛「知っています。どれだけ頑張った事か……」

提督「……くくっ」

金剛「……ふふっ」

提督「金剛」

金剛「はい、提督」

提督「今まで、本当にありがとう」

金剛「提督こそ、今までありがとうございました」

提督「では──」

金剛「それでは──」


──さようなら


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