利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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674:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2017/01/24(火) 03:08:09.17 ID:75xTnsMro
金剛「…………」スッ

金剛「ぁ……。動けるようになりまシタ」モゾッ

提督「ん? 動けるように?」

金剛「えっと……実は、さっきまで身体が動かなくなっていたデス」

提督「……その話は後で聞かせて貰う。その前に、言わなければならん」

金剛(怒られるのでショウか……)ビクビク

提督「──おかえり、金剛。ずっと心配していたんだぞ?」

金剛「え……?」

提督「何を驚いているんだ」

金剛「だって……私は……」

提督「それとこれとは話が別だ。無論、後で叱るから覚悟しておけ」

金剛「ハ、ハイ……」ビクッ

提督「……どこもおかしい所はないか? 頭がボーっとするとかはあるか?」

金剛「んっと……」グッグッ

金剛「…………ノープロブレム、デス」

提督「そうか。一応、救護妖精に診て貰おう。ついでに、その時に話を聞かせて貰うぞ」

金剛「え……で、でも……他の誰かに知られるのはノーグッドなのでは……?」

提督「お前や瑞鶴、響が別の鎮守府の艦娘というのすら見抜かれている。救護妖精には隠すだけ無駄だ」

金剛「……何者なのデスか、救護妖精は」

提督「さあな……。ほら、立てるか?」スッ

金剛「ハ、ハイ」スッ

提督「少しでも異常を感じたら言ってくれ。抱えて連れて行く」

金剛「え……ええ、と……。…………その時は、よろしくお願いしマス」ペコ

提督「よろしい。──では、行くぞ」

金剛「……ハイっ」

金剛(……本当に、テートクは優しいのデスね。怒るよりも先に『おかえり』デスか……)

金剛(ああ……だからシスターは心から愛せたのデスね。……少し、分かる気がするデス)

金剛(確かに、この方ならば心の底から愛せマス──)

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