利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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638:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/12/15(木) 04:17:21.34 ID:2Gw8Ge/do
飛龍「それ、は……その……」

金剛「ハイ」

飛龍「……私の自分勝手な行動で、私が勝手に傷付いたんです。……私はある人に、心の奥へ踏み込むような事をしてしまいました。けれど、それはその人にとってとても重要な上、誰にも話す事の出来ない内容だったようで……。それで、話してくれなかった事が凄く辛くて……」

金剛「自己嫌悪してしまった、デスか」

飛龍「はい……。今、そんな事をしてしまった事を後悔しているんです……」

金剛「後悔、デスか」

飛龍「ええ……。もう、自分が嫌になります……」

金剛「……その人はとても悩んでいたのデスよね?」

飛龍「はい……見ていてこっちも心配になるくらいでした……」

金剛「心配になる……という事は、その人は普段そんな風に悩まないのデスね?」

飛龍「そうです……。あんなに悩んでいる姿なんて、初めて見ました……」

金剛「……これは私の勝手な意見デスが、私は飛龍のした事は間違っていないと思うデス」

飛龍「でも……」

金剛「普段、悩んでいる姿を見せない人なのデスよね? なのに、そんな人が悩んでいる姿を人に見せてしまうという事は、誰かにその悩みを話したいのだと思いマス」

提督『……簡単に人に話せる事ではないんだ。私も誰かと相談をしたい気持ちがある。今ここで話したいくらいだ』

飛龍「……はい」

金剛「その人は話す事が出来ないと言ったようデスが、それは飛龍の為を思ってなのかもしれまセンよ?」

飛龍「私の為……?」

金剛「ハイ。誰にも話す事が出来ないという事は、話す事自体が危ない事や、話す事で誰かが傷付く内容だったという可能性が高いデス。それを知ってしまった飛龍が、その人と同じく悩んでしまうのを避けたかったのかもしれまセン」

飛龍「……………………」

金剛「少し待ってみてはどうデスか? 時間が経つ事で話せるようになるかもしれまセンし、もし解決シタのならば、掻い摘んで話してくれると思うデス」


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