利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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636:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/12/15(木) 04:16:28.45 ID:2Gw8Ge/do
提督「……飛龍」

飛龍「! はい」

提督「……すまない」

飛龍「……それ、は…………」

提督「そういう事だ。……簡単に人に話せる事ではないんだ。私も誰かと相談をしたい気持ちがある。今ここで話したいくらいだ。……だが、言う訳にはいかない。そうすると──」

提督(──余計に、殻に閉じ篭っている金剛の立ち位置が危ぶまれる。いつか必ず、あの子が酷く傷付いてしまう)

提督「…………すまない」

飛龍「そう……です、か……」

利根「……提督よ。一旦、休憩にせぬか? 今のままでは仕事にならぬじゃろう」

提督「……そうだな。休憩に──」

飛龍「…………」ジワ

提督「!!」

飛龍「!」ブンブン

飛龍「す、少し顔を洗ってきます!」タッ

提督「飛りゅ──」

ガチャ──パタン

飛龍「ごめんなさい、提督……」

飛龍(……馬鹿だな、私。勝手に訊いて、勝手に傷付いて……。提督だって人なんだから、誰にも言えない事くらいあって当然なのに……)

金剛「──飛龍?」

飛龍「!!」

金剛「どうシタのデスか? 泣いているようデスが……」


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