利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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妖怪艦娘吊るし
◆I5l/cvh.9A
[saga]
2016/09/26(月) 23:29:14.17 ID:ZyK9hbAvo
空母棲姫「……私は、貴女みたいに愛嬌を振り撒けないから他の皆とも接点が少なくて、貴女ほどに料理も出来ない。私が出来る事と言えば、自慢だった艦載機運用能力を使った広範囲の索敵と料理の手伝いだけ……。その艦載機も使えなくなった今、やれる事が少ないの」
空母棲姫「料理の手伝いと掃除……あとは精々、小間使いみたいな事。私が居なくても、問題の無い程度の事だけ……。だから、私にとって艦載機は重要だったわ。少なくとも偵察としての役割は果たせていたもの」
空母棲姫「それ以外では何をしようにも、あの人の役に立ちそうな事はほとんど無くて……出来る事をしようにも『深海棲艦』である私は邪魔にしかならない」
空母棲姫「艦娘で在りたかった……。そうならば、私は皆と同じく役に立てたでしょうに……。深海棲艦だから……本来は敵だから、口出しも、行動も許されてはいけない部分があるわ。その部分が、私の出来る事だというのだから現実は非情ね……」
空母棲姫「だから今回の迎撃作戦は、本当に嬉しかったの。もう届かない水底に沈んでしまった、二度と訪れるはずのない『艦娘としての悦び』を、あの人は与えてくれた。だというのに……」
ヲ級「…………」
空母棲姫「……ごめんなさいね。少し吐き出し過ぎてしまったわ」
ヲ級「姫、大丈夫、だよ?」
空母棲姫「貴女は優しいのね」ナデ
ヲ級「ホントの、コト! だって、提督は、姫の事すっごく、頼りにしてる!」
空母棲姫「…………」
ヲ級「じゃないと、今回、一番大事な偵察、姫に頼まないよ?」
空母棲姫「……………………」
ヲ級「それに、提督は何か、考えてくれてるよ、きっと。姫が落ち込まないように、ね?」
空母棲姫「……そうね。あの人も優しいから、きっと何か考えてくれるでしょうね」
ヲ級「それに、姫からも何か、聞こ? 自分だけじゃ、無理だったら、人に聞くと良いって、間宮さんも言ってた!」
空母棲姫「……ええ。本当にそうね。どうして私はそう考えなかったのかしら」
ヲ級「じゃあ、早速、聞きに行こ!」スクッ
空母棲姫(……救護妖精へ聞きに行くのは後日にしておきましょうか)スッ
ヲ級「提督、確か、ずいほー? って人、迎えに、行ったよね?」
空母棲姫「ええ、そのはずよ。……それはどこで聞いたの?」
ヲ級「大淀! 提督に、会いに行ったら、そう言ってた!」
空母棲姫「なるほどね。……まだ戻っていないのかしら」
ヲ級「たぶん? あ。じゃあ、迎えに、行こ!」
空母棲姫「そうね。そうしましょう」
空母棲姫(……提督は、私にどんな言葉をくれるのでしょうか。少しだけ怖くて、少し……そう、少しだけ……楽しみです)
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