利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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妖怪艦娘吊るし
◆I5l/cvh.9A
[saga]
2016/08/12(金) 18:43:20.76 ID:gSxcb4P/o
大淀「!! 提督、緊急連絡が入りました。周辺に設置してあった灯台の一つが敵の砲撃により破壊されたとの事です」
提督「やはり長くは保たないか。戦線より下がった艦娘に照明弾を撃たせるとしよう。本当は吊光投弾が良いのだが、制空権が劣勢の状況では使えん」
大淀「はい、そうしましょう。撤退した中で射撃精度が一番高い五十鈴さんと名取さんに任せてよろしいですか?」
提督「いや、天龍と龍田に任せよう。早々に撤退してしまって悔しがっているはずだ。二人ならば射撃精度も充分にあるし、連携も取りやすいだろう」
大淀「分かりました。──妖精さん、船着場で待機している天龍さんと龍田さんに指示書を送ってもらって良いですか? ついでに、救護妖精さんとヲ級ちゃんに医療道具が足りない物があるか聞いてきて下さい」スッ
妖精「はーい。分かったなのー」テテテ
提督「……しかし、戦局が動かんな」
大淀「そうですね……。ですが、突いて下さいと言わんばかりの隙を提督は罠だと仰いましたけど、どういう事なのですか?」
提督「どう考えてもおかしいからだ。今までの深海棲艦はこんな統率された動きをしてきていない。ならば、何かがあると考えるべきだろう。そうだな……例えば、あれを抜けた先には潜水艦部隊が待ち構えているとか……な。もしくは島の影に敵の本隊が隠れているという可能性もある。その場合は私達の敗北が決定する所か、私の大事な子達が沈んでしまう。そんな事を、私は認めん」
大淀「なるほど……。確かにそうなってしまうと背筋が凍ってしまいます。……そして、私達を気遣って下さって、ありがとうございます」
提督「礼は言うな。それがこの鎮守府での当たり前の事であり、当然の事なんだ」
大淀「はい。やっぱり、ありがとうございますね。……それで提督、話を元に戻しますが、おかしくありませんか?」
提督「おかしい?」
大淀「はい。先ほど提督が仰ったように、どうして今回の深海棲艦はこんなにも統率されているのでしょうか? まるで、何者かが裏で指示をしているような動きです。ですが……もしそうであるのならば、一体誰がそんな事をしているのでしょうか……」
提督「……………………」
大淀「……提督?」
提督「……空母棲姫のようなタイプなのかもしれんぞ。あいつならば指揮を執っていてもおかしくないだろう?」
大淀「それはそうですが……もう一つ二つ分からない事があります。──まず一つは、なぜこの鎮守府を狙ってきたのか、という事です。これではまるで、何か目的があるかのような……」
提督「さてな……。そればっかりは分からない。本当に何か目的があるのか、それとも衝動的にやっている事なのか……。私にはあの二人以外の深海棲艦の考える事は分からんよ」
大淀「そうですよね……。では、もう一つの疑問です。提督、どうして逃げないのですか? 数の差は七倍以上。しかも統率が取れている……。状況は圧倒的に不利です。どう考えても提督ならば撤退をご指示なさる劣勢です。なのに、どうして今回はそうなさらないのですか?」
提督「…………………………………………」
大淀「……分かりました。言えない理由があるのですね」
提督「すまない……」
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