利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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486:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/08/12(金) 18:42:44.73 ID:gSxcb4P/o
下田提督『レ級……レ級、聞こえているか?』

レ級「はいはーい。どしたのテイトクさん?」

下田提督『我々にとってお待ちかねの戦争の夜だ……が、再確認するが、準備は万全だな?』

レ級「も、そりゃバッチリと! 装備も頭数も上々。しかも相手は鎮守府で身動きが取れないのに、こっちは自由に動ける……まあ、まさか海で攻城作戦をするとは思わなかったけどねぇ」

下田提督『相手は篭城するしかない。それを抉じ開け、大穴を空け、入り込んで破壊し尽くすのが今回の作戦だ。その作戦は何も問題無く進んでいるか?』

レ級「そうだねぇ……なんか灯台が光ってこっちを照らし始めたけどさ、壊しちゃって良い? アレ」

下田提督『破壊しろ。徹底的にだ。二度と使わせるな』

レ級「艦載機も見えるけど、どうしよう?」

下田提督『落とせ。マリアナの七面鳥のように』

レ級「その奥に居る艦娘は?」

下田提督『沈めろ。潜水艦は深海へ招待しろ』

レ級「で、最後にある鎮守府は?」

下田提督『爆破しろ!! 当然だ、不愉快極まる。欠片も残すな』

下田提督『目に付いた物は片端から壊し、目に付いた艦娘は片端から屠れ。存分に壊し存分に殺し存分に沈めろ。お前の目的の深海棲艦は自由だ。好きにすると良い』

レ級「まったく酷いもんだねぇ……仲間を売って仲間を甚振って仲間を殺そうとするなんてね」

下田提督『甚振るっていうのは瑞鳳の事か? アレはお前も壊しにいっていたじゃないか』

レ級「いやいや! 私には自分で自分の指を切り落とさせるなんて思い付きもしませんよぉ! ──あの時の表情は最高だったぁ……」

下田提督『ああ。途中で顔が絶望に染まって私に助けを求めなくなったのも良かっ──』

レ級「──おっとおっとぉ! そろそろ空中戦が始まるから、また随時指示を出してねぇ!! ……さあ、地獄の蓋を開けに行こうか」

下田提督『蓋などと言わず、地獄そのものを作ってしまえ。お前達は地獄の創造人だ。地獄を作り上げ、その地獄に奴らを引き摺り込み、その地獄で奴らに絶望を与える存在だ』

レ級「良いねぇ、ホント……。私よりもずっと深海棲艦しているよ。……あーあー! えっとぉ! 深海棲艦の諸君! 作戦を通達するから耳かっぽじって聞いてねぇ!!」

レ級「まずは陽動部隊が先遣隊として急行しよっかぁ! 付かず離れずの位置で戦って、ジリジリと後退しよう! 敵が誘いに乗ってきたら本隊の私達と一緒に殲滅!! 間違っても突出したりしないように! あいつらはこれまで以上に要注意しなくちゃいけないらしいからさ!」

レ級「さあ……無意味に殺して殺される戦いを始めよっかぁ!! ギャハハハハハァ──!!!」

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