利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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341:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/03/28(月) 21:05:11.60 ID:Ugy7wxb8o
提督「ああ。死者は何も口にする事が出来ない。故に残された者は死者が何を思っているのか、想像をするしか出来ないんだ。利根はあの三人が自分を責めているかもしれないと思っていて申し訳ないという気持ちが強いのだろう。それを癒せるのは、沈んでしまったあの三人の内の誰かだ」

金剛「なるほど……」

提督「頼めるか?」

金剛「勿論デス。協力させて下サイ。それが、今私が出来る事デス」

提督「ありがとう、金剛」ナデ

金剛「…………♪ ────!!」パッ

提督「どうした?」

金剛「ノー、デスよテートク。私の中にはテートクの大事な人が居るデス。頭を撫でるのは私ではなくその人の為にやるべきネ」

提督「……そうか」

金剛「…………」ズキッ

金剛(……ナゼ、胸が痛むのでショウか)

提督「すまなかった」

金剛「い、いえ。私の方こそすみまセン……」

提督「…………」

金剛「…………」

提督「……そろそろ執務に戻らるべきか。時間を取らせてしまってすまん」スッ

金剛「い、いつでも!」

提督「…………」

金剛「……いつでも、待っていマス。デスので、また来てくれマスか……?」

提督「……ああ。また来よう」

ガチャ──パタン

金剛「…………どうして私は、上手く言えないのでショウか。もっと、別の言い方があったはずなのに……」

金剛「私の中に居る人ならば、テートクを傷つけずに出来るのでショウか……」

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