利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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324:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/03/14(月) 19:55:06.94 ID:623KBLNVo
長門「…………」トコトコ

提督「どうした長門。下田の大佐と話していたが、何かあったのか」

長門「ん……ああ、まあ……少しな……」

提督(……長門の望んだ通りにはならなかったのだろうか)

長門「……予想外だった」

提督「ん?」

長門「まさか、この鎮守府に移籍したいのならば中将と話をしてから決めろと言われるとは思わなかった」

提督「……ふむ」

長門「どういう訳かを聞いてみたが、答えずだ。貴方の許可を貰い、私が移籍を希望するのならば提督も移籍申請書を上に通すと言っていたよ」

長門「……結局、アレは何も変わらないのだな。どうして私が貴方の指示に従っているのか、まったく分かっていない。……困ったよ、本当に」

提督「お前はどうするんだ?」

長門「どうするも何も、ここへ移籍の希望を出すという手しか私には残っておらんよ。……向こうの鎮守府へ戻っても、流れ作業のように解体されるのがオチだ」

長門「……尤も、貴方が私の移籍を認めてくれるかどうかから始まるのだがな」

提督「言わずもがな認める。解体されなければ、またいつか向こうの艦娘達と顔を合わせる事もあるだろう」

長門「ありがたい……」

提督「何はともかく、演習をしてどうだった」

長門「……そうだな。本当に、何も変わらないんだなと思ったよ。まともな作戦指示を与えず、個々の力でなんとかさせているやり方は、か弱い」

提督「いや、お前自身がどう思ったかについてだ」

長門「私か? ……どうだった、か。ふむ……………………久々に戦闘が出来て良かった、だろうか」

提督「そうか。ここへ移籍となった際には出撃もしてもらうようになる。その時を楽しみにすると良い」

長門「……ああ。楽しみにしておこう」ニコ

提督「無理をして笑顔を作らなくても構わん」ポン

長門「……まったく。そうやって艦娘の頭を撫でるのは癖なのか?」

提督「私個人が好んでいるだけだ」ナデナデ

長門「……本当、不思議な人だ」

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