利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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227:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/01/19(火) 17:28:08.19 ID:06b6WQ4uo
提督「……さて飛龍。肴は何かな?」

飛龍「……………………」

提督「む?」

飛龍「な、何も考えていませんでした……」ションボリ

提督「そうか。ならば、お前が知りたそうにしている話でもしてみようか」

飛龍「私が知りたそうに、ですか?」

提督「酒の席で話すようなものではないが、酒のせいで口が滑ったと言い訳が出来る」クイッ

飛龍「ふふっ、どうぞ滑って下さいな。どんなお話ですか?」チビチビ

提督「私があの島へ行く原因となった時の話だ」

飛龍「……なるほど、そのお話ですか。確かに深い部分までは話してくれませんでしたね」

提督「元凶は知っての通り、金剛、瑞鶴、響を失った事だ。だが、その後の事はあまり知っていないだろう?」

飛龍「……はい」

提督「あの時の私は、三人を失った事で正常な判断が下せなくなっていたのは知っての通りだ。その状態で取った行動が、利根にやってしまったアレだな」

飛龍「例の首を絞めていたアレ……ですね」

提督「ああ。なぜあんな事をしたか、なのだが……私を慕ってくれるお前達が、どうして誰かに殺されなければならないのか──と考えたからだ」

飛龍「えっと……それがどうしてアレになるんですか?」

提督「誰かに殺されてしまうのならば、私が殺せば良い。……それが理由だ」

飛龍「…………」

提督「ハッキリ言ってくれて構わない。明らかに異常だった」

飛龍「……そうなってしまうのも無理はありません。だって、提督は大事な子を三人も失ってしまったんです。しかも……」

提督「…………」

飛龍「…………」

提督「……アレを見たのは、飛龍と加賀だけだったか?」

飛龍「……はい。他の子達には教えていません」

提督「ありがたい。他の子達を余計に不安にさせなかった事と、それでも私を慕ってくれて、ありがとう」

飛龍「誰だって、おかしくなってしまいますよ。ああなってしまうのは仕方の無い事だったんです」


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