利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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218:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/01/15(金) 16:59:36.69 ID:WK+LXA78o
加賀「そうとしか思えないわ。でなければ、下田鎮守府の提督は変わっているはずだもの」

飛龍「あ、あはは……。私、あそこの艦娘にだけはなりたくなりです……」

加賀「私もよ。道具として扱われるのは遠慮しておきたいわ」

飛龍「……そう思えば、私達はまだ幸運だったのかもしれませんね」

加賀「提督の代わりを勤めていた人の事かしら。……そうね。腕はまだまだ未熟だったけれど、ちゃんと私達の声を聞いてくれたもの」クイッ

加賀「…………」

飛龍「はい、ぬる燗ですよ」スッ

加賀「……いつの間に用意していたの?」

飛龍「ひっそりと、です」

加賀「……ありがたいわ」スッ

飛龍「いえいえ」

加賀「話は変わるのだけれど、最近の提督はどう?」

飛龍「どう、と言われましても……普通ですよ。前とほとんど変わりありません」

加賀「私にはそう見えないわね」クイッ

飛龍「え?」

加賀「貴女と何かあったのではなくて、飛龍?」

飛龍「えっ?」ビクッ

加賀「…………」ジッ

飛龍「…………」ビクビク

加賀「ほら、言ってみなさい」

飛龍「うぅ……なんで分かるんですか……」

加賀「一体、貴女とどれだけ長い間を過ごしてきていると思っているの? 四年以上よ。貴女が今日、提督室から出てきた時の微妙な変化くらい分かるわ」


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