利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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妖怪艦娘吊るし
◆I5l/cvh.9A
[saga]
2016/01/15(金) 16:59:01.05 ID:WK+LXA78o
飛龍「えっと……加賀さん?」
加賀「冗談よ」
飛龍「本当ですか……?」
加賀「……九割ほどは」
飛龍「一割は本音なんですね……」
加賀「そう言う飛龍はどうなのかしら」
飛龍「興味が全く無いと言うのは嘘になりますけれど、私は優しい方が好きです」
加賀「優しくされ続けていると、時には刺激を求めるらしいわよ」
飛龍「そ、そうなんですか……?」
加賀「だから私達は安心して出撃が出来るのではなくて? 普段は提督に優しくされて、戦闘になれば生きるか死ぬかの戦いをして刺激を得る。その死線を潜り抜けた時なんて悦びで一杯になる人ばかりでしょう?」
飛龍「そう言われたらそうですけど……。それだったら私は今のまま優しくしてくれる方が良いです。刺激は深海棲艦との戦いだけって事で」
加賀「……本当は、私達のこの感覚もズレているのよね」
飛龍「……そうですよね。絶対に沈まないという前提ですからね」
加賀「そんな事、あるはずが無いというのに……」
飛龍「……………………」
加賀「…………」
加賀「……私達に見付かった後の事も忘れるに忘れられないわ」
飛龍「……提督が総司令部へ打った信号の事ですよね。……総司令部もまさか、あんな催促をされるとは思わなかったでしょうね」
加賀「なんて打っていたのかを提督の口から聞いただけだから、もしかしたら違うかもしれないわよ」
飛龍「うわ……そういう事言っちゃいます? 提督だから本当にありそう……」
加賀「……ただ、大まかには本当でしょうね。一先ず言える事は、提督は自分が流刑になるように報告した……ね」
飛龍「普通、そんな人なんて居ませんよね。……それでも戻って『提督』として働ける辺り、そこまで人手が不足しているのでしょうか」
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