利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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186:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2015/12/25(金) 20:21:02.32 ID:HhmmbTiJo
長門「……こんな時間に茶の会とは随分とのんびりしているな」

提督「たまたまだ。こんな事は滅多に無い」

長門「むしろ『お茶会』は何かの隠語で実際は緊急作戦会議か何かかと疑ったくらいだ。……本当に言葉そのものだとは思いもしなかった」

響「ああ、だからやけに張り詰めた雰囲気だったんだね」

空母棲姫「何をそんなに身構えているのやら。そんなに私達が脅威に見えるか」

長門「可能性として考えるのは許してくれないだろうか。私はお前たち二人の事を良くは知らないんだ。……艦娘と深海棲艦が一緒の席に着いているという事も違和感ばかりだ」

空母棲姫「それが普通だな。そうやって認識してくれていると、私も本来は敵だというのを忘れずに済む」

提督「そのまま忘れてしまっても良いだろうに。少なくとも、今この場に居る全員は敵だと思っていない」

空母棲姫「だが……あまりに馴れ馴れしくするのは艦娘達の為にならないのでは」

提督「そうでもない。極論を言ってしまえば、艦娘と深海棲艦の違いは我々人類に危害を加えてきたかどうかの差でしかない。逆に艦娘が人間を襲い、深海棲艦が人間の味方をしていれば立場は逆転している。危害を加えてくるのならば敵。協力するのであれば仲間。お前たち二人が例外だというのは皆も分かってくれるだろう」

空母棲姫「確かに貴方の艦娘であればそうなりそうですが……」

提督「全ては認識次第だ。敵という認識ならば敵。味方という認識ならば味方。お前たち二人は今、味方という認識に置かれているという事だ。行動でな。そもそもの話、お前たち二人は私達に危害を加えてきたか? 逆に協力をしてくれただろう」

ヲ級「お魚、とか?」

提督「ああ。あれは本当に助かった。あのままでは飢え死にするのは間違いなかった」ナデ

ヲ級「えへー」ホッコリ

空母棲姫「……………………」

提督「まだ納得できないか?」

空母棲姫「…………はぁ……まったく、どうしてそんな風に割り切れるのかしら……」

提督「変わり者だとは常々言われている」

響「違いないね。ここにも変わった艦娘しか居ないし」

瑞鶴「待って。まさかそれって私も含まれてる?」

響「にゃぁにゃぁ」

瑞鶴「ッ!?」ビクンッ

五人「?」

瑞鶴「そ、そそそうねぇ……? 確かに変わり者ばっかりよねぇ?」

飛龍「? ──あ、金剛さん。そろそろお湯が沸く頃ですよ」

金剛「了解デース。淹れてくるネ」スッ

飛龍「ありがとうございます。──ところでヲ級ちゃん、お菓子は何を作ってきたんですか?」


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