利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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妖怪艦娘吊るし
◆I5l/cvh.9A
[sage saga]
2015/09/25(金) 18:49:01.28 ID:t+0zg2Jao
金剛「──え?」
榛名「金剛お姉様! 敵を前にして余所見──……は……」
霧島「全門斉射ぁー!!」ドォンッ
比叡「……この付近の敵の殲滅を確認しました。金剛お姉様、榛名、どうし……ま……?」
霧島「? どうかしたのですか? 鎮守府の方を……見……」
榛名「鎮守府が……」
比叡「な……なんで……!? なんで鎮守府が燃えてるんですか!? 司令は敵を通さないようにって何重も防衛線を張っていたのに!!」
金剛「っ──!!」ザァッ
榛名「あっ……! わ、私も行きます!」ザァッ
比叡「どうして……どうして……!!」ザァッ
霧島「くっ……。付近の艦娘に告げます!! 敵との戦闘が終わり次第、鎮守府へ全速で戻って下さい!!」
霧島「……何がどうなっているんですか、これは」ザァッ
金剛「テートク……テートク……!」
榛名「は、はや……!」
榛名(活動停止して浮き舟になった深海棲艦の群れで動き辛いはずですのに、どうして着任して間も無い金剛お姉様が榛名達よりも速く動けるのですか……? ──この身のこなしは明らかに熟練されています。少なくとも、一年や二年の経験とは思えません)
榛名「っ……! 残骸が邪魔で……!」ザゥッ
榛名「────…………」
比叡「わっとと……! 危な……? …………榛名、どうしたの?」
榛名「……いえ。金剛お姉様が、とても速いと思いまして」
比叡「…………」
榛名「まるで数々の戦場を乗り越えてきた古強者みたいに、こんな動きにくい場所を物ともせず進んで行きました」
比叡「……………………」
榛名「今回、一緒に戦っている時に何度も感じました。……あの金剛お姉様は、もう居ないはずの『金剛お姉様』に匹敵する錬度を持っているって」
比叡「……行くわよ。鎮守府が燃えてるんだから、急いで救援に行かないと」ザァ
榛名「…………はい」ザァ
比叡(……隠し通すのは難しそうですよ、司令。どうするんですか……?)
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