利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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17:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[sage saga]
2015/09/25(金) 18:48:24.89 ID:t+0zg2Jao
提督「…………」

大淀「…………」

利根「?」

提督「……順調だな」

大淀「ええ、順調に殲滅が終わりそうですね……」

利根「……順調なのに、どうしてそんなに難しい顔をしているのじゃ?」

提督「恐ろしく順調なのが逆に怪しいという事だ。相手の思惑通りになっているとしか思えん」

大淀「はい。ですが……何を考えて今の状況にしているのかも見当すらつきません。予想していた通り、敵の援軍は後方で控えていました。ですけれど……その援軍のタイミングもおかしいです」

利根「ぬ?」

提督「簡単に言えば、援軍を有効活用していないという事だ。初めは何を考えているのか予測しにくい不気味さがあったというのに、援軍が来てからは単純かつ愚かに物量で攻め落とそうとしか感じられん」

利根「……それは妙じゃのう。戦闘に乗じて侵入でもしてくる気かの?」

提督「その可能性は充分にある。故に侵入されないよう全面に展開させている」

利根「……では、その薄く広がった所を一点突破してくるとか、かの」

大淀「後方待機の方々が居ます。一点突破してこようものならば最前線は後ろの味方と合流して迎撃に出るようにしています」

利根「そこで我輩達の目を盗んで入り込んでくるのかのう……」

提督「その可能性も考えて潜水艦の四人は母港で待機させている。問題なのは、敵にそういった事が一切無くてただ我武者羅に突っ込んできているだけという点だ」スッ

利根「……うーむ。訳が分からんのう……。何がしたいのじゃ、深海棲艦は。──ここからも戦火が見えるのう。敵のものであっても、嫌なものじゃ」スッ

大淀「本当、不気味ですよね……」

提督「警戒はするに越した事はない。他にも考えられる可能性を……──ッ!?」ゾクッ

レ級「…………」ニィ

提督「逃げろ!! 走れ!! 眼下に敵だ!!」グイッ

大淀「え──!?」

利根「なんじゃと!?」

レ級「アッハハハハハァッ!!」

ドォン──ッ!!

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