魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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51: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/08/29(土) 20:50:53.27 ID:tNq3pxyB0



魔女『ふふ。実は今日は、君と初めての、星見なんだ。
   …これでは、情報が不十分だ。
   またいずれ、撮り直さないとね』

戦士「……なんだよ。昨日じゃねぇか…」

魔女『じゃあね。これから私は君と会うけど、
   これを見ている君とは…会えない。
   元気で。
   ほんとうに、愛してるよ…』

戦士「……待ってくれ。もう少し、待って…」

魔女『床下を覗いてごらん。
   君に贈り物だ。
   私のお手製だ…。
   できれば、使う機会が無ければ良かった』

戦士「待ってくれ…………っっ」

魔女『…………最後に。雷に気をつけて』

戦士「―――――えっ」


映像が消える。
水晶球はまるで透明な砂のように、儚げにさらさらと崩れていった。
その姿があまりにも儚げだから、
俺のまだ知らない、彼女の後悔を表しているかのようだった。

そうして、気付く。


戦士「……お前は………。
   本当は、自分の死期を…悟っていたんだな」







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