魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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456: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2016/03/28(月) 01:52:49.25 ID:IMgzJVX60



部下「お疲れ様でした。
   支部長一人ですか?」

憲兵「一応3人生かしてある。
   尋問は君に任せる」

部下「お任せを」


憲兵の前には意識を失い縛られた3人の男が横たわっていた。
1人は支部長と呼ばれた壮年の男。
2人はその横にいただけの若い男だ。

これは見習の直感に過ぎないが、
若い男2人、ともすれば壮年の男すらからも情報は得られないだろう。
こんな非常時に招集されない事からして、持ち得る情報はたかが知れている。


見習「なぁ」


考えの定まらぬまま、
返り血ひとつ浴びていない憲兵に声をかけた。
我ながら青臭い、と見習は思った。
これが彼らの出来得る限りの方法だという事も理解しているにも関わらず、


―――あんたって、意外と…


人の死をなんとも思わない人間なんだな。
言いかけて留めた言葉を心にかき抱く。


見習「これ、いつまで続けるんだ?」

憲兵「有力な手がかりが掴めるまでだ。
   君は帰って旅支度を整えておいてくれ」

見習「………オーケー」


踵を返し拠点へと向かう。
つい先程見た狙撃の恐怖に怯える男の顔が心に浮かんだ。





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