魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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455: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2016/03/28(月) 01:51:26.39 ID:IMgzJVX60



見習「…お見事、残り6名。
   N7323、W318、
   頭部は地面から120ってところ。
   視線は7時方向」


憲兵から離れた崖の中腹に、まだあどけなさの残る青年と、
弓を携えた女性が居た。
青年の指示を聞き、女性は矢の羽山を調節する。
大弓を引き絞り、指定された座標へと放った。

矧の部分を調節し、山間の風に乗せられた矢は、あらぬ軌道を描き飛ぶ。
加えて未熟といえど魔法使いの補助があれば、その軌道はもはや蛇の如く標的へと迫るものとなる。


見習「命中。まさに鷹の目だ」


見習は次なる的を探す。
彼の得意とする光魔法の応用だ。
光を屈折させ、視野を拡大し、空間が通っていればどの角度からでも「見たい場所を見る事ができる」。
木々に隠れようと、壁に隠れようと。
彼の視線から逃れるためには、暗闇に身を置くか密室に入る他なく、
その密室も、少しでも光が漏れ出ていれば、彼には中を覗く事ができた。


部下「本当に、意外に便利ね。
   魔法使いの知覚は第六感に近いと聞いていたけど、あなたのは違うのね。
   弓使いの私にとっては直接視野に勝るものはないわ」

見習「観測射も必要ないからね、隠密向き。
   N7437、E772。
   頭部175、視線は10時方向だけどキョロキョロしてる。
   2射いるかも」

部下「了解。お坊ちゃんは?」

見習「残ったヤツ処理してる。
   はえー。
   …その一人で終わりだよ」

部下「はいはい」


女性は矢を3本番え、放つ。
放たれた2本は標的の肩と胸を貫き、1本は右目を貫いた。





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