44: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/08/29(土) 20:41:04.27 ID:tNq3pxyB0
兵士「兵長、戻りました。町内に魔物は残っていないようです。
………デーモンの死体も、ありませんでした」
兵長「ご苦労。
…みな、疲れただろう。
失ったものは大きいが、明日からまた頑張ろう」
兵長は言葉少なにそう締めくくった。
みな疲れきっている。
この町の衛兵の数は100に満たない。
その数で1000は越えようかという魔物たちと戦ったのだ。
兵長「…戦士。よく、戦ってくれた」
戦士「いえ。勝てなければ意味もありません」
兵長「奥方は…」
戦士「死にました。…俺の力不足です」
兵長「…そうか。ゆっくり休め」
焼け落ちた町を歩く。
部屋はどうなっているのだろうか。
町の中央からでも、大穴の空いた大門が見える。
崩落の憂き目に遭っていなければよいのだが。
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