魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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43: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/08/29(土) 20:40:08.01 ID:tNq3pxyB0



戦士「!!!!!」

勇者「…あはは、わかりやすいね、君」

戦士「(……こいつ、何を知ってる…?)」

勇者「黙ってちゃわかんないよ。
   捕らえよう、なんて思ってないよ?」

戦士「…何が目的だ?」

勇者「個人的なこと。
   明日でいいってば」

戦士「妻なら、死んだ。
   それだけだ」

勇者「………ふーん。そっか。ご愁傷様。
   ま、とにかく僕は…そうだな、どこかまともな部屋はあるかな?」

戦士「大聖堂の執務室を使うといい。
   王国軍の将官に貸せる部屋となると、そのくらいしか残ってないと思う」

勇者「オーケー、じゃそこに滞在するから、明日訪ねてきてね」


勇者はバイバイ、と右手を振りながら、背を向け去っていく。
…その右手に、微かに雷をまとわせて。

これは、脅しだ。
間違いなく勇者は魔女の存在を掴んでいる。
魔女は魔物だけでなく別の意図が働いている、と言った。
では中央王国がこの町を併合する事と魔物の襲撃とはどこかで繋がっているのか?
しかし勇者は魔物も、デーモンも撃退して見せた。
直接的に繋がりがあるとすれば、デーモンは死んだ振りをしておけばいい話だ。

勇者の戦闘を追想する。

…雷魔法。

個人が持つ武力じゃない。
雷を避ける生物がどこにいる?
直撃に耐えうる生物は?

そしてそれに耐える生物は、

果たしてヒトと同じ範疇の存在なのだろうか。







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