魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
1- 20
416: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/12/30(水) 01:49:41.55 ID:+mjVyJCo0



ぱたん、と音がして女が帰ってきた。
憲兵と部下がこの街で何をしているかは知らないが、
見習の命ぜられた事はといえば、


憲兵「君はここで待機だ。
   必要な時、力を貸してもらいたい」


なにせ逆らうと身体に激痛が走るのだ。
あの男、涼しい顔をして、魔法の練度はといえばかなりのものだった。
少なくとも未熟な自分に抵抗できるものではない。
彼がいつどこでこんな魔法を身につけたのか、知る由もないが、
強制魔法は既に失われた秘法だ。
かつて教会の司祭たちが悪魔調伏のため用いたとされるが、それも伝説のようなもんで、
実際神教の教えなんて全部眉唾だ。
まぁ信者はそれなりに居るし、中央王国ではまだそれなりに力を持っているんだが―――


見習「なにしてんの?」

部下「…挨拶を待ってんのよ。
   人が帰ったんだから挨拶くらいしろ、ばか」


このねーちゃんもなかなかの狐っぷりだ。
しかし言ってる内容は変わんないってんだから驚き。


見習「ああ、ごめん。お帰り」

部下「ったく、主人の手前、私もああ言ったけど。
   お坊ちゃまもなんであんたなんか連れてくんのかしら。
   あんな芸当できるなら、喋るな、で良かったのに」

見習「あー、あんた頭いいけど、魔法に関して不勉強だね」

部下「…なんですって?」


あと、ついでだが、
この人は怒ると、姉ちゃん以上に怖い。


見習「あー、ごめんって、えーとな。
   仮にも魔法の王国だから。
   これ、エンチャントの一種だから、魔法がかかってればばれるわけよ」

部下「…そっか。私にも隠してたくらいだしね」

見習「そー。
   既に追われる身なのに、これ以上興味持たれたくないでしょ」






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
585Res/472.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice