417: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/12/30(水) 01:50:51.15 ID:+mjVyJCo0
部下「なら、いっそ殺してしまえば良かったのよ。
だいたい何?魔法使いったって、ぴかぴか光らせるくらいしか芸がないじゃない!!」
見習「ひでぇ言われようだなぁ。
閃光閃熱魔法は使い手が少なくて貴重なんだぞ」
部下「習おうとする人が誰も居ないからでしょ」
見習「ごもっともです」
部下「足手まといにしかならないんなら、いっそ私が…」
見習「あんたの主人はそんな人なの?」
部下「………ぅ」
見習「はぁ。
俺はあんたの主人を助けた。
敵方であるにも関わらず、割と重要な情報の糸口を掴まされてね」
部下「そうね」
見習「割と悩んだと思うよ。
情報を漏らすわけにはいかない、クーデターが成功し王城には帰れない。
しかし、助けられた恩がある。
…冷静になって考えてみたらさ、この処遇は彼なりの最大限の譲歩なんだ。
軟禁は退屈だし、正直魔法の王国にも帰りたいけど、
ま、ここはある程度安全らしいし、
最悪の状況ってわけでもないしな」
部下「……驚いた。
あなた、意外に冷静だし、物事も見れる子なのね」
見習「これでも一応執行部だから。
潜入と情報収集だけは上手いんだ、俺」
部下「ま、使いでがある事はいい事だわ。
ならいずれ働いてもらう事になりそうね」
見習「…俺、なんかまずった?」
部下「爪を隠す脳はなかったようね、あはは」
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