魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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414: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/12/30(水) 01:46:09.65 ID:+mjVyJCo0



見習「はっ、―――はっ、」

憲兵「すまない。
   だが、条件は、『我々の旅に協力する事』それだけだ。
   時がきたら、解除する。約束しよう」

見習「てめぇ、なにもんだ!
   強制魔法は遺失魔法だぞ!!
   なんでてめぇが扱えるんだ!!」


ふと、憲兵の後ろの女と目が合うが、
部下だという女も目を丸くしていて、目が合った事に気付くと、
ぶんぶんと横に頭を振った。
どうやらあの女にとっても思い掛けない事実だったようだ。


憲兵「…部下、目下の行動指針を」

部下「………あ、
   …はい。
   ひとまず身分を偽り、国内に潜伏する事ですが、
   これはなんとでもなるでしょう。
   国内の情勢には詳しいですからね。
   つまりどこに潜伏するかですが、
   第二師団長の手が及びにくく、
   第六師団の影響力の強い場所が望ましい。
   そうですね?」

憲兵「仕事のできるヤツだなぁ」

見習「………ちぇ」

部下「条件を満たす街はいくつかあります。
   加えて、自由にできる空き家が一件。
   なので目的地はそこにしましょう」

憲兵「そこはどこだ?」

部下「盗賊が手の者を使って管理していた家ですよ。
   入れ替わり立ち替わり住人が変わっていますから誰も気に留めません。
   場所は、時計塔の街です」





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