411: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/12/30(水) 01:43:35.40 ID:+mjVyJCo0
憲兵「お前も無事だったか」
部下「ええ。
お助けしては私まで捕らえられる事は明白でしたから。
あなたがご自身の力で難を逃れられる事に懸けました」
憲兵「その判断は悪くはないが、
見捨てられたと言っても間違いではないな」
部下「そうなればいずれお助けにあがる所存でした」
憲兵「まぁいい。
しかしなにも、お前まで逃げんでもいいだろう。
追われているのは俺一人なんだ」
部下「もはや兵ではありません。
私はあなたの部下です。
そもそも、あなたの持つ唯一の私兵を、
身動きが取りやすいように強引に登用したに過ぎぬではありませんか」
憲兵「…っ、しかしだな…」
部下「あなたに仕える事は私の使命です。
それともなにか?
王城に戻り、あなたを追う任に身を委ねろと?
あなたは自らに一生を捧げると誓う部下に、
主人に弓を引けと命ずるのですか?」
憲兵「…わかった!もういい!!!」
部下「わかってくださったのならよいのです。
さて、目下の行動指針ですが」
なにやら話がついたようだが、
彼らはひとつ忘れている。
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