魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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297: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/10/05(月) 03:56:25.89 ID:D2uU4S3W0



大将「おお、憲兵か。
   なにやら国に暗雲が立ち込めておるな」


王国軍大将、
第2師団長。
中央王国軍最高評議会の議長でもある。
ヒゲを結わえた禿頭、巨腹の小男で、
かつては軍神とまで言われた戦略家だったが、
寄る年波にその知略にも陰りが差しているようで、
近年では専ら権力に縋り付く俗物と評されている。

評議会というのも、前線に赴かないこの男のポストを用意した程度だ。
軍議とは王国軍の意向を再確認するのみに過ぎない。
つまり必要性はないのだが、
一定の権限が与えられている事が質が悪い。


憲兵「評議会が機能するのも久しい事です。
   この程度の暗雲、王国なら容易く払えるでしょう」

大将「ははは。
   うむ、その通りだ。
   我が軍は精強無比故にな!
   大陸統一も近いと言えるだろう、はははは!!!」


軍は王のものだ。
だが王国で軍権を握る事は、巨大な権力を手にする事になる。
ある程度の増長は仕方ない。


憲兵「…大将殿。
   軍議の前に、大将殿のお耳に入れておきたい事項がございます」


近衛師団長亡き今、この男こそ名目上軍権の頂点に立つ男だ。
ならば根回しくらいはしておくべき、と憲兵は判断する。
近衛騎士団の全滅は由々しき事態だが、
憲兵はあくまで軍警察だ。
軍内部を取り締まる任務を帯びている。






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