286: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/10/05(月) 03:44:22.18 ID:D2uU4S3W0
勇者「近衛師団ー?
さぁ。
なにしてんだろ?」
戦士「教えてくれ、勇者。
お前は、何をしにここへ来たんだ」
勇者「里帰り、だって。
僕の実家はここだから」
勇者は心底おかしいとでも言うように、
こみあげる笑いを隠そうともせずにくつくつと笑う。
だが、それでは真意を図る事ができない。
戦士「仲間は、居るのか?」
勇者「んー、もう帰ったんじゃないかなぁ」
賢者「…そうね。
撤退する部隊の姿が見えたわ。
私の部隊に生き残りは居るのかしら?」
勇者「生きてるかどうかは関係ないよ。
今ここに、人間は3人だけ」
賢者「あなたが喋らないというのなら、
私が喋りましょう。
ひとつ、わかった事があるから」
勇者「………なにが?」
賢者はつとめて冷静だ。
一呼吸置き、彼女は会話を続ける。
賢者「あなたの雷魔法の秘密についてよ」
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