魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
1- 20
285: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/10/05(月) 03:43:42.43 ID:D2uU4S3W0



憲兵「…妄想型の殺人鬼だ。
   とんだお尋ね者だろう」

兵士「ええ。
   しばらく足取りを消していましたが、
   遠方の街で殺人を繰り返し、
   結局逮捕されています。
   最終的な身柄は第6師団が」

憲兵「……………」


考えてはならぬ事だ。
言葉もなく、憲兵は沈黙の中で、自らの考えを疑った。
しかし雷の痣は決定的な証拠になり得るものだ。
救国の英雄が軍部で暗殺を続けているという推論を、
充分に裏付ける事ができる。

しかし、その、動機とは。


憲兵「証拠が足りない。
   手を出すべきではない案件だ」

兵士「そうも言っていられますかね?」

憲兵「救国の英雄が国家転覆を?
   馬鹿馬鹿しい。
   お前も、そう思うだろう」

兵士「国王の身辺警護を固めるくらいしか出来ませんが…。
   あなたは捜査を続ける事ができますか?」

憲兵「具体的な最終目標が無ければ動くにも動けないな。
   勇者殿の罷免か。
   …それとも」

兵士「我が国には彼女を討ち取れるだけの兵は居ませんよ。
   …あなたは、どうかはわかりませんが」

憲兵「とにかく、この件は誰にも話すな。
   あと、魔法使いを見つけて来い。
   時が来るまで、部屋を冷凍しておく必要がある」

兵士「わかりました」






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
585Res/472.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice