魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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287:名無しNIPPER
2015/10/05(月) 03:45:17.38 ID:D2uU4S3W0



勇者「………へぇ。
   聞いてあげようじゃん」

賢者「軽々しく魔法使いの近くで使うべきではなかったわね。
   まず、あなたの雷だけど、
   発動効果は一瞬だけ。
   そうでしょう?」

勇者「………そうだね」


意外にも勇者はすぐに認める。
確かにそうだ。
勇者の雷魔法は、遠く目撃できる自然のものと同じ。
発動は一瞬だが、それでも凄まじい威力がある事は確かだ。


賢者「発動までは少しのタイムラグがある。
   あと…これは推測だけど。
   狙いは至って正確だけど、
   雷の、『軌道までは操れない』。違うかしら?」

勇者「……………」


勇者の顔から色が消えた。
賢者が何を見抜いたのかはわからないが、
恐らく的を射ているのだろう。


勇者「……凄いね。
   その通りだよ。
   僕は、雷を支配しているわけじゃない」

賢者「私達魔法使いの自然干渉系魔法は、自然現象を支配する事で成立する。
   そもそも、雷なんて属性はないわ。
   つまり自然現象である雷は、エレメンタルのどこかに組み込まれるという事。
   …あなたの雷はなにか絡繰りがあって作られたものって、ずっと思っていたわ。
   あなたの本当の魔法は、つまり」

勇者「……………」

賢者「天候魔法。
   あなたは超高速で雷雲を作る事ができるのよ」






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