263: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/10/05(月) 03:17:49.54 ID:D2uU4S3W0
見習「……絶対に、許さない。
お前だけは、確実に……」
盗賊「身に覚えがありませんな。
…お仲間の視線を感じませんね。
皆、身罷られましたか」
見習「…生き残ったのは、
…俺、
…一人、だ」
盗賊「そうですか。
まぁ、これだけの戦果を挙げたのです。
少数の命で引き換える事ができるなら、儲けものでしょう」
見習「何を………馬鹿な。
お前、だろ………」
盗賊「私は残念ながら戦闘はからっきしでして」
見習「お前……だろ…………。
あの……あいつ……を……」
盗賊「先程から何を言っているのです?
私が、とか。
あいつ、とか」
見習「あの化物を…!!!!
連れてきたのは!!!!!!」
盗賊「…ちっ………」
地獄から湧き上がるような怨嗟の声と共に、
執行部隊の生き残りが魔力を発する。
小さな光弾からは悲しいほどに意気込みにそぐわぬ魔力しか感じないが、
狙いはなかなか正確で、弾速もそれなりに速い。
だが避けられぬほどでもない。
足が使えずとも、身のこなしだけで対処できる。
横飛びに倒れ込むようにして、胸元を狙った光弾から身をかわす。
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