24: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/08/29(土) 20:21:31.06 ID:tNq3pxyB0
―――わかった。無事でいてくれ。
魔女「ふふ、余計な心配だよ…」
魔女「……っち」
しまった。
囲まれている。
魔女「私にも、魔物と戦った経験くらい…。
私は…。
彼よりもずっと長く、お前たちと戦ってきた。
来るがいい。この距離なら、雑兵の魔物程度、一掃してやる」
使い魔への魔力を切る。
この先は、彼には聞かせたくない。
魔女「どうした?魔界の『獣』たち。
知性と魔力を持つ者には、本能的に従うのか」
魔物たちが一斉に駆けてくる。
この程度の数なら、さっきと同じように………
びくん、と耳の奥で音がした。
身体が、
動かない。
魔物の爪が迫る。
何が起こったのかわからないが、
麻痺はすぐに解けた。
しかし。間に合わない。
魔女「………くぅっ……!!!」
腹部を抉る、魔物の爪。
溶岩のような血が、口へとこみ上げてくる。
魔女「う…ああああああ!!」
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