229: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/19(土) 02:35:36.41 ID:HzNUYnay0
盗賊「しかし少女は、目に湛えた決意の炎を消す事はありませんでした。
…それからしばらく経ち、私は、
その少女が魔法学院に入学した事を知りました」
戦士「……………それは。魔女か」
盗賊「ええ、そうです。
魔法学院で学んだ彼女の優れた治療魔術なのか、
身体の傷は癒えたようです。
…本当は、まだ答えは出ていないのですが、
私はそれから、なんとなく、事業を仲間に譲り、
王都で隠居生活を始めたのです」
戦士「………そうか。
お前が、魔女を」
盗賊「旦那は、彼女の夫だそうですね」
戦士「……………」
盗賊「勇者殿から聞いております。
…旦那はきっと、私の事は、許せないのでしょうな」
戦士「………続きを」
盗賊「ええ。お聞かせしましょう。
勇者殿は…」
「続きは後にして。さっさと逃げて」
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