228: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/19(土) 02:34:42.26 ID:HzNUYnay0
盗賊「あれは、火竜山脈の東の街道だったとか。
旅疲れか、痩せぎすの少女でした。
亜麻色の髪の…」
戦士「………ぇ…」
盗賊「少女の一人旅など、攫えと言っているようなものです。
容姿も悪くありませんでした。
たまたま魔法の王国にいた私は、
童女趣味の貴族を知っていたので、
これ幸いと商談を持ちかけ、
目論見通りその貴族に売れました」
どこかで聞いた話だ。
盗賊「数日経ち、クレームが入ったのです。
純潔を奪おうとしたら、舌を噛み切ろうとしたと。
私は慌てて貴族の住む屋敷に向かいました。
…すぐに引き取り、鞭打って殺そうと思っていました。
顧客の信頼を失っては成り立たん商売ですから」
一人旅の、
奴隷狩りに捕まった、
童女趣味の貴族に売られた、
…亜麻色の髪の少女。
純潔を守ろうとした、少女。
盗賊「屋敷に居たのはボロボロに殴られ、
地下室に打ち捨てられたように横たわりながら、
目に決意を湛えた少女でした。
私はその目に、情けなくも居竦んでしまったのです、はは。
貴族は一通り虐待したら気が済んだようで、
純潔を奪わない代わりに色々試すと言い、
結局少女を買ったのです。
それから私は何度か様子を見に行きました。
少女の身体は…本当に、ボロボロでした。
見る度に違う場所の骨が折れていました。
体中に長い針が刺さっていた事もありました。
殴られすぎて片目の視力を失いそうにもなっていたり、
毒薬を飲まされた事もあったようです」
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