225: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/19(土) 02:32:03.98 ID:HzNUYnay0
戦士「お前が勇者に雇われてる理由だよ。
そもそも、なんで引退したんだ」
盗賊「……………」
戦士「42だろ。
衰えても、まだ身体は動くだろうし、
悪事を働く知恵もあるはずだ。
まだまだ、やれるはずだ」
盗賊「まさか、そんな話だとは」
戦士「聞かせろよ。
暗黒街の主が、
国一番の英雄の腹心になった理由を」
盗賊「……………」
盗賊は目を伏せ、
口許に僅かばかりの笑みを浮かべる。
悦に入ったものではない。
むしろ、解放されたような喜びの笑顔だ。
盗賊「暗黒街の主と言いましたが、
なぜそう思うのです?」
戦士「お前の話を少し聞いたんだよ。
未だ影響力を持つそうだな。
奴隷商の元締めという話と、
後先はわからないが」
盗賊「………如何にも、私は、
千の指と呼ばれた先々代の盗賊ギルド長です。
5年だけでしたがね」
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