魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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215: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/19(土) 02:23:08.90 ID:HzNUYnay0



賢者『いい?あんたの仕事は、盗賊を連れて魔研に入る事よ』

戦士『なんで盗賊を連れて?』

賢者『あんたが護衛に居る事で、
   襲撃は盗賊の外出を狙う事になってるの。
   執行部は事を荒立てるのを嫌うから、
閉鎖された施設内が望ましいわ。
   そうなれば魔研での襲撃を選ぶのは自然でしょ?』

戦士『なるほど。
   研究所内ではどうするんだ?』

賢者『私はあんたを抑える事にして、あんたと2人で離脱する。
   タイムリミットは10分ってところね。
   10分の間に勇者と魔女の情報を入手する。
   盗賊の情報源としての価値が吹き飛ぶくらいのものがいいわ』

戦士『情報がなければ?』

賢者『悪いけど、その可能性の方が高いわ。
   そうなれば、盗賊の拉致を優先させてもらうから』

戦士『…わかった。仕方ない』

賢者『…けど、その先にもし情報があった場合、
   その価値は私とあんたにとって、計り知れないものという事は確かよ。
   ま、そうそう捕まるような男じゃなさそうだし、
   うちの連中程度じゃ追跡はできないでしょうね。
   そのあたりは安心してていいわよ』


とは言うものの。
俺は魔研が何階建てなのかすら知らない。
つまり俺のやるべき事は、
盗賊を連れ魔研に入り、建物内部をよく観察しながら、
執行部の襲撃を待つ。
とにかく構造を把握し、
怪しげな扉でもあろうものなら、全てを記憶しなければならない。

だがしかし、
魔研の研究は国家機密だ。
一介の兵士の見学に、
その深奥を見せるとは、とても思えなかった。


戦士「…聞いてるんだろ。
   4時だ」


向かいの軒先に止まる白鳩を見やる。
白鳩は置物のように動かない。
…昨日はカラスだったんだけど。
なんで白鳩なんだろう?






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