魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
1- 20
173: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/12(土) 01:06:00.17 ID:woiMU4L00



兵長「昔、雷に打たれた事があるんだ」

戦士「…それは、雷の傷、ですか」

兵長「ああ。
   まだお前の町に居なかった頃、俺は雨の戦場で、
   肩に背負った槍に雷を受けたんだ。
   今でもよく憶えてる。
   砂埃が舞い上がり、
   薪の弾けるような音がして、
   肌を刺す青い光が見えた。
   閃光が走ったかと思えばとんでもない音がして、
   気付いた時には介抱されていたよ」


―――聞け!!!!武器を捨てろ!!!!


戦士「だから、あの時」

兵長「忘れもしない、雷の予兆だった。
   生きた心地がしなかったよ。
   人生で二度雷に打たれるのかと」

戦士「はは。
   それで右への反応が遅れるんですか」

兵長「そうなんだよ。全く問題を感じないんだが、
   右半身だけ、少し鈍ったような感覚なんだ。
   医者が言うには後遺症とはそういうもんだそうだ」

戦士「…よく、生きていたものです」

兵長「雷が心臓を通っていれば即死だったそうだ。
   俺は運がいいな」

戦士「……………勇者も」

兵長「む」






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
585Res/472.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice