魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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154: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/12(土) 00:46:05.40 ID:woiMU4L00



賢者「何百年かかるのやら」

見習「中央王国はきっとこう思ったはずです。
   魔女が現れなくともその数百年が過ぎれば、文明は必ず魔力に依存する」

賢者「…でも、中央王国は魔法に頼らない。
   ならいっそ、魔力に代わる新たなエネルギーを求めるべきだ」

見習「そうです。この予想が当たれば、
   魔研は恐らく次世代エネルギーの研究を進めています。
   それも、発見の見込みがあるために、認可が降りたのです」


賢者「悪くない読みよ、それ。
   合格点をあげるわ」

見習「え、あ、はい。
   ありがとうございます」

賢者「でもそれが、なぜ近衛師団長殺害に繋がるわけ?」

見習「…それがですね、確かではないのですが」

賢者「うんうん」

見習「魔女が魔研に協力していた、という噂があるのです」

賢者「………ありえないわ。
   中央王国はあの子の身柄を押さえたがってるんだから。
   一度でも協力していたら、
   二度とあの子を手放すわけはない」

見習「しかし、そういった噂があるんです。
   …それに繋がるのが、近衛師団長だったんです。
   魔研への認可は近衛師団長のゴリ押しで決まったとか」

賢者「つまりあんたはこう言いたいのね。
   魔研の研究内容を調べれば、
   近衛師団長殺害と、魔女に行き当たる、って」

見習「その通りです。
   …肝心の勇者の出自に関しては、
   さっぱり闇の中です。
   しかし手がかりはあります。
   勇者の子飼いになっている盗賊という男が居ます。
   この男なら、なにか知っているかと」

賢者「んー、そういうのはナシ」

見習「…なぜです?
   この男を攫えば…」

賢者「嫌われちゃうから」

見習「え?なんです?」

賢者「なんでもないわ。
   ほら行って行って。
   新しい話見つけるまで、帰ってこなくていいわよ」

見習「えっそんな。勘弁してください」






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