118: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/05(土) 01:34:33.45 ID:X+mP6cx90
戦士「………いってぇ……」
どうも風の精霊がよしなにしてくれたようで、
身体のあちこちと、頭の芯がズキズキと痛むが、
かろうじて無傷。
精霊さん、ほんとに世話になるなぁ。
賢者「あーもう。無事なの?
飛べないならそう言ってよね」
戦士「無茶しやがって。
ここで続きをやろうってのか?」
賢者「呆れた。戦う事しか脳がないの?
殺すつもりなら落ちる時に済ませてるわ」
賢者はだらしなく足を投げ出し座っている。
…ここ、どこだ。
先ほどより狭い空間。
むき出しの岩壁に、砂地。
壁につけられたランタンが柔らかな光を放っている。
今時珍しい油の火だ。
賢者「あんた、なんで王国軍なんかに入ってるのよ」
戦士「故郷が併合されたから成り行きだ。
お前には関係ないだろ」
賢者「ある、わ。
全く、最初にうちに来るんじゃなかったの?
彼は、できる男だー。きっと、2、3日の間には来るだろうー、
なんてあの子が言うから、
ずっと街を張ってたんだから」
戦士「…俺を、探してたのか?」
賢者「あの子から聞いてるでしょ?
魔法の王国の協力者の話」
戦士「へ?」
賢者「改めて名乗るわ。
魔法執行部隊隊長、賢者よ。
魔女とは、学院の寮で、同室だったわ」
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