魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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116: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/05(土) 01:32:27.56 ID:X+mP6cx90



首元で火花が散る。
第六感だけを頼りに、斧槍で首を防いだ。
弾いた力で押し出されるように、思い切り前へ間合いを取る。


賢者「―――あら。防いでしまうのね」

戦士「空間、転移…」


消えた剣。
正面から脇腹を狙った横薙ぎの剣閃は、
突然背後から俺の首を狙った。

あろうことか、賢者は、
剣閃のさなかに、
転移魔法で、俺の背後に現れたのだ。


戦士「初見じゃ防げねぇな。
   最初に勇者を襲った時にやったやつだ」

賢者「それを込みでも、これを防がれたのは、
   勇者の次に2人目よ。
   …なんとかかわしただけの勇者とくらべて、
   接近戦において上回るというのは、本当みたいね」

戦士「次は通じない。
   転移にも、若干のタイムラグがあるみたいだな」

賢者「…さぁ。それもブラフかも」

戦士「そうは思えない。そんな剣閃ではなかった」

賢者「………うふふ。
   困ったひと。
   これだけの豪傑が市井に埋もれてるなんて…」

戦士「…目に映る人を守りたかっただけだ」

賢者「………ああ……そうなのね……。
   それは……並大抵の研鑽では……」

戦士「…何を、急に」

賢者「……それは……きっと彼女の父の死が…」

戦士「……ッ…構えろ」

賢者「うふふ…情報をあえて制限する事で、
   迷いを消す。
   戦場では必要な事ね…」

戦士「片足もらって、それから聞くさ」






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