114: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/05(土) 01:30:05.43 ID:X+mP6cx90
勇者「はいはーい。
逃げても意味ないからね」
雑魚狩りはつまらない。
導士レベルの魔法なんて、それほど殺傷力はないし、
雷魔法が使えなくても、剣だけでなんとかなる。
そりゃ中には強いのもいるけど、
そういった魔法使いは身体能力に欠けてるし、
その程度に苦戦するなら、伊達に師団長を張ってない。
魔法使いたちの知覚力は確かに厄介だけど、
そういった点ではこっちにも似た力もあるし、
先手を取られなければ、あとはもう狩りの時間。
眼に込めた魔力を戻す。
眼前では最後の一人であろう、右足を失った魔法使いが、
逃げようと這いずっている。
勇者「うーん。どうしよっかな。
この際、ずっとやってみたかった事、試してみよう」
魔法使いが小さく悲鳴をあげる。
眼にまた魔力を込める。
人間の身体を流れる、小さな雷。
これがなんなのか、さっぱりわからないけど、
どうも人間っていうのは、小さな雷で動いているらしい。
左肩と右脇腹に手を当て、
…ほんの、少しだけ。
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