魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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110: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/05(土) 01:23:19.84 ID:X+mP6cx90



敵は勇者より強いという。
魔法執行部隊。
魔法学院が抱える揉め事を秘密裏に処理する、荒事専門の掃除屋たち。

というか殺し屋。
先ほどの魔法もそうだが、彼らは魔法を純粋に殺しのために用いるという。

斧槍を持つ手に力が入った時、視界の隅に燃え上がる炎。
いつの間に展開していたのか、気付いた時には賢者を中心に、
同心円状に炎があがる。


賢者「いつでもいいわ。
   かかってきなさい」

戦士「なめ、るなぁ!!」


斧槍を振り回す。
ミスリルには魔力を断つ力がある。
炎の壁を切り裂き、目標の敵へと突進した。
賢者の手があがる。
新たな魔法を使うつもりだろうが、俺にはそもそも、
接敵し切り結ぶ以外芸がない。

少しの魔力の瞬きと共に、広がった炎が渦を巻き、部屋に炎の嵐が吹き荒れた。


戦士「うおおおおおお!!!!!」

賢者「――――ッッ!?」


刃先が敵を捉える。
そう。
嵐は、俺には届かない。


賢者「シルフの、加護。
   本当に、装備が、豪華ね」






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