109: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/05(土) 01:22:13.71 ID:X+mP6cx90
賢者「………お話は終わったかしら?」
―――…終わったか?―――
戦士「……………」
過去の敵を、思い出す。
戦士「……………ああ、終わった。
いつでもいい」
勇者は俺に背を向け、
部屋の外に出る。
雑魚を相手に、あいつが不覚を取るとは思えない。
任せても安心だろう。
賢者「名前を聞いておこうかしら」
戦士「戦士だ。中央王国軍」
名を告げると、賢者は少し眉尻を落とした。
なにやら困った様子だが、
その心中は、測りようもない。
賢者「…そう、あなたが」
戦士「悪いがそれほど名は売れてない。
人違いだろう」
賢者「うふふ、そうかしら。
恐らくだけど、私、あなたに用があるわ」
戦士「……………」
学院の出なら、魔女とも面識があるかもしれない。
だが賢者は敵だ。
学院の暗部だというのなら、
魔女の追手なのかもしれない。
戦士「覚えがないな。
…そろそろ始めよう。
仕事が残ってるんだ」
賢者「……いいわ。
物は試し、とも言うし。
遊んであげる」
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