95: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/04(金) 00:06:28.76 ID:KfQkdvPD0
◇
アラガミの出現が確認された旧市街地にて、私達はロミオが脱走した時の顔ぶれのまま、1日ぶりに彼と再会した。
「……説教は後にする、まずは仕事だ」
「もう、ギルが一番そわそわしてたくせにー……ロミオ先輩、私はチキン5ピースで許してあげるから!」
先ほどまでのやりとりを考えると、どうにも締まらない感じだけど、彼らの表情には一様にして、安堵の色が浮かんでいた。
「……俺、後でちゃんと謝るから」
「皆、力貸してくれ!」
芯の通った声が、私達の間に響く。
ロミオは雨宿り以外にも何かを掴んできたようで、以前の悲愴さは見る影もなかった。
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