467: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/02/06(月) 01:22:32.49 ID:bb/eYvHzO
「……落ち着いた?」
「じゃあ、続きを話すね」
……分析は後にしよう。
今は多少強引にでも、恐れと疑惑を強めたまま座り直したシエルに理解してもらう必要がある。
彼女も一旦は引き下がってくれたということは、まだそれに応じる気があるということだ。
「まず、一つ目の質問だけど……実は今、博士に協力していることがあるんだ」
「……協力?」
「うん……シエル、今の私とジュリウスの共通点って、何だと思う?」
「……隠し事が得意なところ、でしょうか」
「言い訳はしないけど、そこじゃないよ」
シエルの口から皮肉が出た事に内心たじろいだけど、表には出さなかった。
彼女も……いや、彼女達も、いい加減腹に据えかねていることは理解しているけれど、こちらもいちいち退いてはいられない。
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