319: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/07(月) 23:03:27.50 ID:AUhW46e4o
「ジュリウス、少しは話せるようだから言っておくがな……俺に、いや……俺達に、守られてやるつもりはない」
「戦いが全てとは言わない……だが、"神機兵"の後ろで腐っているだけなんざ、まっぴらごめんだ」
「……だろうな」
「お前達ならそう言うのがわかっていたから、俺は余計な干渉を受ける前に、”ブラッド”を抜けた」
「……別に、そういうのじゃなくてさ」
ナナが口を挟む。
「神機使いも、"神機兵"も、アラガミと戦えるんだから……一緒に戦う、じゃダメなの?」
「今回みたいに理由つけなくたって、居住区やサテライトの人達を守りたいのは変わらないし……」
「……"ブラッド"だけでも、"神機兵"の研究に協力できないでしょうか」
「ジュリウス一人の教導ではやはり偏る部分もあると思いますし、あなたの"血の力"が応用できるのなら、私達だって……」
「駄目だ」
シエルも加わった折衷案を、ジュリウスはにべも無く跳ね除けた。
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