303: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/01(火) 02:38:11.35 ID:t8DmWegLo
「なっ……」
対するエリナは、頬を紅潮させ、ぱくぱくと口を動かす。
「エリナ?」
「……っ」
ひとたび私と目が合えば、彼女はそれを背けてしまう。
……何となく、身に覚えがあるような。
「大丈夫……?」
「……そういう不意打ちやめてよ、もう……」
首を傾げていると、か細い呟きが返ってきた。
頬を手で押さえ、エリナは控えめにこちらを見やる。
「私だって、その……」
直前で、エリナが言い淀む。
こうした仕草の彼女を見るのは、何だか久しぶりな気がした。
「……先輩のおかげで、成長できたと思ってるから」
534Res/441.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20