262: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/19(金) 02:45:15.15 ID:FLcWsv7Mo
単純な話だ。
人を信じるというのなら、まずはそう想える程の自信を持たなければならない。
私には、それがない。
彼らを信じていられたのも、"喚起"と副隊長の地位があれば見てもらえるという、依存があったからだ。
だけど私は、自分にもつながりがある事を知った。
その信頼に応えるだけでなく、自身がそれを求めていた事も理解した。
彼らから受けた期待も、今なら。
「……私は、"感応種"を叩きに行く」
「急ごう、ナナ!」
「……了解!」
恐怖とはまた違った、胸を打つ鼓動。
ようやく自分と向き合い始めた私の輪郭は、少しづつ、その形を成そうとしていた。
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