【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
1- 20
259: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/19(金) 02:40:42.53 ID:FLcWsv7Mo

――アラガミの奇声が、私の思考を一時的にかき消す。
私とナナから離れた、ギル達の組に標的を定めたアラガミは跳躍し、その質量で彼らを押しつぶそうとする。
当然彼らはそれを避け、そのままヤツとの近接戦闘に移行した。
飛んできた尾針の突きを受け止め、地に足跡をつけたギルの視線が、私の方へ向く。

『ちょうどいい……隊長、ナナと"感応種"の方に行け!こいつは俺達が相手をする!』

「……っ」

彼の判断は、尤もだ。
今の相手は、絶望的と言えるほどの戦力を備えているわけじゃない。
かといって、このまま"感応種"の合流を許し、混戦状態になってしまえば、戦況が不利に傾く可能性もあるだろう。
だから今の内にこちらの戦力を明確に振り分けておくのは、理に適っていた。
悩めるほどの、猶予も残されていない。

「でも……」

私は、躊躇していた。
もし、彼らまで失ってしまったら。
私の目が届かない場所で、手遅れになってしまったら。
その恐怖に、私はまた抗えないでいて――

『――見くびらないでっ!!』


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
534Res/441.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice