【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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258: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/19(金) 02:39:22.62 ID:FLcWsv7Mo

その、一瞬だった。
私達が先ほどまでいた地点に、いくつもの落雷が発生する。
八つ当たりとも取れる尾針の乱打を抑え、未だ屈辱に逆巻くアラガミは、怒号と共にその身を屈めた。

「くるぞ!」

ギルの警告を受け、"ブラッド"は身構える。
アラガミの頭部に配置された幾つもの突起が切り離され、弾丸の雨となって私達の頭上に降り注いだ。
弾丸は射出される度に頭部で生え変わり、4体の敵を無差別に追い続ける。
こちらも銃撃を交えた回避で応じ、雨が止んだ頃には、私達は二組に分断されていた。

『――作戦エリアへの、"感応種"の接近を確認!侵入予測時間、3分です!』

そのさ中、オペレーターからの無線連絡を受け取る。
今回、"ブラッド"がこの作戦に割り当てられた理由は、ここにあった。
極東支部への接近が観測されていた"感応種"と、より近辺のエリアに出現した、大型アラガミの討伐。
確実に任務を済ませるには、目の前の大型アラガミを早期に撃破しておくことが肝要だったけど、予想外に"感応種"の接近が早まっていた。

……あの時と、状況が似ている。
神機使いとしての使命を見出せても、"ブラッド"としての私は、まだ迷いを振り切れないでいた。
どんな指示を彼らに送ればいいのか、自身がどう行動すればいいのか、頭では理解している。
でも――


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